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年末年始休業について

2017年12月21日(木)

平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
弊法人の年末年始の休業について、お知らせいたします。
誠に勝手ながら、下記の期間中年末年始休業とさせて頂きます。

               記
休業期間 平成29年12月29日(金)〜平成30年1月3日(水)

休業期間中のお問い合わせ等は、弊法人ホームページの「お問い合わせフォーム」、もしくはメールにて受け付けておりますが、
ご返答につきましては、営業日内にて順次対応させて頂きます。あらかじめご了承下さい。
皆様には大変ご迷惑をおかけ致しますが、何卒ご理解とご協力を賜りまるようお願い申し上げます。

エネルギーの地産地消を推進「HOPEのでんき」事業

2017年12月15日(金)

 地域新電力事業(「HOPEのでんき」事業)によって、現在HOPEでは事業者向けの電気を東松島市内259箇所に供給しています。さらに、市内の事業者に供給している電気のうち、日中に使用される電気の100パーセントを市内の太陽光発電所で作られたFIT電気(※)で賄うことを目指して、市内にある太陽光発電所との特定卸供給契約の締結を進めています。今のところ、平成30年3月までには目標に到達する見込みとなっています。
 市内で作られた電気を市内で消費することにより、地域内で経済が循環し、新たな投資へと発展させることができる点が地域新電力事業の最大のメリットです。HOPEでは今後も発電事業を実施されている市民の皆さんからのお問い合わせをお待ちしております。

(※)FIT電気:固定価格買取制度(FIT制度)によって交付金を受けた再生可能エネルギーのこと
HOPE市報2017年12月15日号
▲HOPEを通じて市内の事業者へFIT電気が供給されています(東矢本第一発電所)

バンダ・アチェ市からの研修員受け入れ:OJT 2 活動報告(第1週~第3週)

2017年10月30日(月)

東松島市は、2004年にスマトラ沖大地震・インド洋津波を経験したインドネシアのバンダ・アチェ市との「相互復興」を進めています。HOPEは、この取り組みの一環として、10月9日より、通算13回目となるバンダ・アチェ市からの研修員受け入れを実施しています。今回、東松島市で約1ヶ月半の研修を受けているのは、漁師のダルウィンさんとオウリアさんです。
人類史上最悪の被害をもたらした2004 年のスマトラ沖大地震・インド洋津波によって、バンダ・アチェ市では人口の28% にあたる7万人超が死者 ・行方不明者となったと言われます。2人は、市内でも被害が集中し、約8割の住民が犠牲となった沿岸部のムラクサ郡出身。家族も失いましたが、現在でも、生まれた土地から離れず、漁業に携わっています。
研修初日の10月10日に行った東松島市長・副市長表敬には、数年間にわたりバンダ・アチェの漁師たちに技術指導を行ってくださっている東松島の大友康広さん(大友水産)、阿部晃也さん(奥松島水産)も駆けつけてくれました。研修中は、お二人から、秋鮭・イワシ漁と牡蠣養殖の指導をしていただきます。表敬の場にお二人に同席してもらってとても嬉しかったという研修員。研修初日を振り返り、「行政と漁業従事者の連携がとれていることがわかった」(オウリア)、「地域経済に大きく貢献しているお二人が、知見を惜しみなく共有してくれることをありがたく感じる」(ダルウィン)と感想を述べていました。
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【1.大友水産でのOJT(捕獲漁業:秋鮭、イワシ漁)】
2人の研修員は、研修期間中、宮城県でも珍しい小型定置網漁専業の網元、大友水産さんに下宿させてもらい、今まさにシーズン真っただ中の秋鮭漁とイワシ漁の現場で技術指導を受けました。早朝4、5時台から祐神丸(ゆうじんまる)に乗り込み、これまで5回のバンダ・アチェからの漁師の受け入れと、4回の現地指導を経験している大友康広さんの指導のもと、従業員のみなさんとともに働きました。初めての日本の海は、寒いの一言で、思うように仕事ができなかったという研修員。バンダ・アチェとの作業の違いにまず驚いたそうです。必要な道具が全て整っており、1~2時間は網を引っ張る作業で体力を消耗するものの、それ以外の時間は次の行程の準備やチェックを行っていて、とても効率の良い作業だった、港での水揚げ作業もとてもスムーズだったと感銘を受けていました。
 大友水産さんが、市内外の多様なアクターと連携をとっていたことも研修員の印象に強く残りました。研修中には、市内の中学生が漁業体験に来ました。また、記者さんが取材のために漁に同行したり、飲食店の新人研修を受け入れた日もありました。漁師が、メディアや飲食店とタッグを組んで魚をプロモーションしている様子が研修員の目には新鮮に映ったようです。「バンダ・アチェでは、人々は魚を買うために市場に行く、という意識しかなく、漁業の現場や魚を獲っている漁師にまで意識が及んでいる買い手はいない。市場の先にいるお店や消費者までアプローチしている大友さんは、凄い!」と大いに刺激を受けていました。
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10月26日の漁には、スマートブイを用いて定置網漁業の効率化を目指すスマート漁業実証実験を大友水産さんと共同実施しているKDDIさんの担当者のみなさんが同行。スマートブイを実際に見せてもらった研修員は、「バンダ・アチェでこんな凄いものが海に浮かんでいたらすぐになくなってしまう」と心配しながらも、KDDIさんが、漁師のためを思ってこの事業を立ち上げ、投資をしていることを知り、感銘を受けました。
10月の研修中には2回も台風に見舞われました。研修員は、台風前に沖合の漁場に設置してある網を陸に引き上げて来る作業、機械を防潮堤の上まで避難させる作業、陸に避難させた網を修繕する作業など、自然災害前後の漁業現場での工夫を体験しました。
これらの経験と学びを踏まえ、故郷バンダ・アチェでよりよい漁業が展開できるように何ができるのか、考え、実践していきます。
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【2.牡蠣養殖のOJT】
バンダ・アチェ市ムラクサ地区では、2015年と2016年の東松島での研修で初めて牡蠣養殖を目の当たりにした漁師さんたちが、仲間とグループを結成し、牡蠣養殖の立ち上げにゼロから挑戦しています。今年の9月には、東松島市の牡蠣養殖の専門家、阿部晃也さん(奥松島水産さん)、木村幸喜さん(幸漁丸水産さん)に、バンダ・アチェに渡航してもらい、現地で牡蠣養殖の現場指導をしていただきました。今回の研修員、ダルウィンとオウリアもお二人の牡蠣養殖の現場で経験を積ませてもらいました。
 牡蠣養殖の作業現場で研修員の2人は、作業工程と関わる人の多さにバンダ・アチェとの違いを感じたそうです。バンダ・アチェでは、牡蠣を集めてくるのも、袋詰めをするのも、売り先を探して持っていくのも全て地元のお母さんたちが行っています。東名では、ゴミや汚れを除去したり、選別したり、滅菌水につけたりと長いプロセスと多くの人々の作業を経て商品になっていく様子を目の当たりにしました。そのなかで、みなさんの働く姿勢に強烈な印象を受けたといいます。船に乗り込む従業員のみなさんもそうですが、袋詰め担当のお母さんたちが、椅子もなく立ち作業を長時間続ける姿に驚いたそうです。
 阿部晃也さんには、奥松島水産さんの牡蠣の卸し先である松島に連れて行っていただきました。また、稚貝の原盤を販売したり、レストランに直接卸したりと、奥松島水産株式会社として多様なビジネスを展開されている様子を見せていただきました。研修員は、「牡蠣養殖は、牡蠣を育てて売るだけではないんだ」と新たな気づきを得ることができました。
 また、阿部さんと木村さんが、別の会社を経営しながらも、密に情報共有・コミュニケーションをとりながら、互いを尊敬して東名の牡蠣養殖全体の振興に貢献している様子が印象に残ったそうです。
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↑10/14、早朝から木村さんと初めての牡蠣養殖研修。
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↑阿部さんと松島で最終商品となった牡蠣丼を試食。
【3.コミュニティ防災】
 研修では、漁業現場だけでなく、東松島市のよりよい復興に向けた取り組みのひとつである、コミュニティ防災の活動を見学する機会も設けました。自主防災組織のみなさんの平常時のスキルアップの活動の一環として市役所の防災課の支援のもとで実施された大曲市民センターでの研修会(10月25日)、宮城県防災指導員フォローアップ講習(10月28日)の一部を見学させてもらった2人は、シニアの方々が、地域防災のリーダーとして積極的に活動に参加している様子に感銘を受けていました。特に、防災指導員フォローアップ講習で実施された地図を使った参加型ワークショップのDIG (DisasterImagination Game)で、参加者のみなさんが災害時に役立ちそうな地域の施設の位置を確認したり、要援護者の救助方法や優先順位についてグループディスカッションを行う様子を熱心に追っていました。「アチェでは、食事の提供を目当てにセミナーに参加する人が多いが、東松島では、夜に、しかもペットボトル1本の水でみなさんが活発に発言・議論しているのは凄い。さすが災害大国日本、人々の意識レベルが違うなと感じた」とダルウィンさんは感想を述べていました。

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【4.アチェプロモーション】
 研修員は、2011年以降、人的交流を続けているバンダ・アチェについて東松島市民のみなさんに知っていただくため、研修中には様々なイベントでアチェ州の食文化を紹介する活動を行いました。
10月15日には、『野蒜ケ丘まちびらきまつり』が開催され、研修員はアチェコーヒーのふるまいを行いました。ブースに立ち寄ってくださった来場者のみなさんは、現地の豆と道具を使って、2人が目の前で淹れるアチェコーヒーのパフォーマンスに驚きながら、じっくり煮出したロブスタコーヒーの普段とは違った味わいを楽しんでいかれました。
また、お祭りでは、東松島市とバンダ・アチェ市の「相互復興」の取り組みの一環で、昨年末、東松島被災コミュニティの代表としてバンダ・アチェ市に渡航した山縣嘉恵さん(野蒜まちづくり協議会副会長) が、滞在中に現地の小学生が歌っているのを目の当たりにした津波の歌のメロディーに、ご自身で日本語の歌詞をつけた「♪もし地震がおこったらね♪」を披露され、研修員もパフォーマンスのお手伝いをしました。
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10月18日には、11月4日に野蒜ヶ丘で開催される地域防災ウォーキングイベント「はてぃはてぃじゃらん2017秋」にてふるまう予定のアチェカレーの試作会を、野蒜ハーブの会「レモングラス」のみなさんと開催しました。バンダ・アチェから持ち込んだ現地のスパイスに、東名の牡蠣を贅沢に使って研修員がこしらえたアチェカレーは、お母さんたちには大好評だったのですが、少し辛味が強かったようです。インドネシア人と日本人の味覚の違いを実感した2人は、イベント当日は日本人向けにさらに改良したアチェカレーをふるまう予定です。このイベントは、昨年末、東松島からバンダ・アチェへ市民代表として渡航した山縣嘉恵さんと関口英樹さんが帰国後アクションとして企画した、野蒜ケ丘のまちづくり、防災意識向上を目的とした住民主導の取り組みです。研修員は、当日、この取り組みのきっかけを与えたバンダ・アチェの魅力を参加者のみなさんに伝えるプレゼンテーションと、アチェのカレーとコーヒーのふるまいを実施します。

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これ

東松島市ふるさと納税

2017年10月15日(日)

 HOPEでは市から業務委託を受け、東松島市ふるさと納税の受付窓口を担当しています。ふるさと納税とは、生まれ育った地域や自分が応援したい地域など、好きな自治体に寄附金を送る制度です。そしてそのお礼として、その土地の特産品や名産品を『お礼の品』として貰えることから人気を集め、毎年多くの方が利用しています。
28年度より、既存の返礼品に加えて新たな返礼品増設により一層力をいれており“全国の皆様に東松島市の名産品や魅力を知ってもらおう!”という想いのもと、各生産者の皆様のご協力をいただきながら日々奮闘中です。
ふるさと納税の返礼品に特産品の提供をご検討いただける生産者様を随時募集していますので、いつでもHOPEにお問合せください。
ふるさと納税の検索はインターネットの『ふるさとチョイス』がおすすめ。
また、東松島市ふるさと納税のFacebookや29度より開始しましたブログ等もぜひご覧ください。

◎Facebook
https://www.facebook.com/hmfuru/
◎東松島市ふるさと納税ブログ
 http://furusatofurusato.exblog.jp/
◎一般社団法人東松島みらいとし機構ふるさと納税担当 tel: 98-7191
ホームページ URL: http://hm-hope.org/

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↑自然豊かな東松島の米(^^♪

定住化促進(婚活プロジェクト)の取組

2017年09月15日(金)

 HOPEでは東松島市と市民有志で構成された婚活プロジェクトメンバーと共に、定住化促進事業を始めて今年で3年目となりました。29年度は、3回のイベントを予定しております。
 第1回婚活イベント(7月開催)は無事終了し、参加者(男女各16名)の半数(8組)がカップルとなりました。カップルにならなかった方からも、イベント冒頭のセミナーを受け、得るものがあったと評価頂きました。
 第2回婚活イベント(10月14日開催)は参加者募集中です。今回は、今までイベントに参加した事がない方を優先しています。まだ参加したことが無い方も、ぜひご検討ください。詳しくは、下記のポータルサイト(e-コミ!ねっと)に掲載していますので、ご覧下さい。
 29年度から、定住化促進の更なる取り組みとして、イベント実施後の継続的なアンケートにご協力頂いております。一過性の婚活イベントではなく、定住化へ繋げる為、さらに検討を進めています。

e-コミ!ねっと(※婚活サイト)
URL:http://mm.higashimatsushima.net/matsumng/introduction.do?id=00041
一般社団法人東松島みらいとし機構 tel: 98-7311
ホームページ URL: http://hm-hope.org/
ポスター上だけ

↑2017年度第2回婚活イベント:2017年おーたむ❤Partyのポスター

夏季休業のお知らせ

2017年08月04日(金)

平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
弊法人の夏期休業について、お知らせいたします。
誠に勝手ながら、下記の期間中夏期休業とさせて頂きます。

               記
休業期間 平成29年8月11日(金)〜平成28年8月16日(水)

休業期間中のお問い合わせ等は、弊法人ホームページの「お問い合わせフォーム」、もしくはメールにて受け付けておりますが、
ご返答につきましては、営業日内にて順次対応させて頂きます。あらかじめご了承下さい。
皆様には大変ご迷惑をおかけ致しますが、何卒ご理解とご協力を賜りまるようお願い申し上げます。

コミュニティビジネス研修2 第3週目 活動報告

2017年08月01日(火)

東松島市は、2004年にスマトラ沖大地震・インド洋津波を経験したインドネシアのバンダ・アチェ市との「相互復興」を進めています。HOPEは、この取り組みの一環として、7月10日から約1ヶ月間、通算12回目となるバンダ・アチェ市からの研修員受け入れを実施しました。今回、バンダ・アチェ市から東松島へ派遣されたのは、漁師のヤチさんとハスブナさんです。
第3週目も、第2週目に引き続き今回の研修の主目的である牡蠣養殖の技術習得に取り組みました。
今週は、幸漁丸水産の木村幸喜さんにお世話になりました。バンダ・アチェ市ムラクサ地区では、昨年から牡蠣養殖の立ち上げにゼロから挑戦しています。牡蠣の稚貝を育てる原盤として日本でよく使われるホタテの貝殻がバンダ・アチェでは手に入らないため、現地で入手可能なココナッツの実やプラスチックなどの材料を代用し、試行錯誤を繰り返してきました。今回、木村さんは、プラスチック皿を原盤としてうまく活用する方法を模索するために、一緒に試験調査を実施してくださいました。その結果、道具を使ってプラスチックの表面を荒削りにするという木村さんのアイデアが、稚貝を付着させやすくするために有効な工夫となるということが明らかになりました。
今回の研修では、東名の現場で指導してくださった阿部晃也さん(奥松島水産)と木村幸喜さん(幸漁丸水産)に加え、万石浦の牡蠣漁師さんにも養殖現場を見せていただきました。また、それぞれの漁師さんが親身に相談に乗ってくださり、バンダ・アチェでの牡蠣養殖の今後について具体的なアドバイスをいただきました。この経験から、2人は、牡蠣の育成にはプランクトンや酸素が必要だということを理解し、適度な栄養を与えるために、原盤に付着させる稚貝の数や、養殖を行うエリア(水深や水質、海水温度、波の強さなど)を戦略的に調整しなければならないということを学びました。これらの学びを生かし、バンダ・アチェに戻ってから、原盤の上やカゴの中で稚貝を育成する際の密度のコントロールや、浮き球と錨を使った内湾での稚貝の育成場の設置にチャレンジしたいと意気込んでいます。

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↑«木村幸喜さん(幸漁丸水産)との試験調査»

水産物が漁師の手から離れたあと、どのように商品化され、流通に乗るのか、その一例を知るため、7月25日には高橋徳治商店さんを訪問しました。後藤さつき課長に工場内を案内していただき、生産の流れや、原料や生産ラインをどのように管理しているかについて説明を受けました。ヤチさんは、工場の清潔さと、設備のレベルや技術の高さに驚き、「工場内で仕事をしている人たちが、決められたルールをきちんと守りながら働いている様子が印象的だった」と感想を述べていました。
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↑«後藤さつき課長による生産過程の説明»

工場見学のあとは、高橋英雄社長より原料の調達や衛生管理、牡蠣の菌や毒への対応などについてお話をうかがいました。ハスブナさんは、原料を国内のみならず国外からも調達していたことに驚いたといいます。エビをスラバヤから、マグロをバリから輸入していると知り、母国インドネシアと東松島のつながりを改めて実感しました。お話をうかがいながら蒸し牡蠣や蒲鉾、おとうふ揚げなどの商品を試食させてもらったハスブナさんは、インドネシア料理の味に似ていると感じたそうです。
社長さんからは、世界には海の環境を壊しながら行う養殖が多いなか、スラバヤでは昔ながらの方法でエビの養殖を300年以上続けている点を評価しているとお話しがありました。漁師さんたちがどんなに頑張って牡蠣を大きくすることに成功したとしても、一度食中毒が出たり、海の環境が壊れると取り返しがつかない。行政や研究者などと一丸となって、持続可能なやり方を目指してほしい、と激励のお言葉をいただきました。

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↑«高橋英雄社長と記念撮影☺»

7月27日には、漁業コミュニティが地域の防災にどのように取り組んでいるかを知るため、宮戸地区大浜の小野幸男さんと門馬宏之さんを訪ねました。お二人は、漁師として定置網漁を営みながら、消防団の活動もされています。地域住民による消防団という仕組みはインドネシアにはないため、研修員の2人は、自分たちと同じ漁師さんたちが取り組む防災活動のお話に興味深く耳を傾けていました。ヤチさんは、「消防団は先に逃げてはいけない。住民の安否確認をしてから、という小野さんの言葉が印象に残っている」と振り返っていました。

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↑«大浜の漁業倉庫にて♬»

ハスブナさんは、漁師でありながら、農業にも取り組み、市議会議員でもあるという小野さんの職の幅広さに驚き、「どのようなスケジュールで一日を過ごしているんですか、睡眠時間はどのくらいですか」と質問をしていました。
消防車でのパトロールも体験させてもらった2人は、その設備・装備に興味津々の様子でした。ハスブナさんは、「アチェでは消防車に水タンクを搭載していて、水を溜めないと出動できない。消火栓を利用して現場で水を得るという方法は目
からうろこ」と感想を述べていました。

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↑«門馬さんの運転する消防車🚒»

第4週目はいよいよ研修最終週となります。8月2日には研修の締めくくりとして、最終発表会を開催します。日本で生活してみて感じたこと、地域の復興・防災の取り組みを知って考えたこと、牡蠣養殖について学んだこと、バンダ・アチェに戻ってから実践したいことなどについて発表をする予定です。研修でお世話になった漁業事業者や市役所のみなさん、地域のみなさんへ感謝の気持ちと、東松島で得た貴重な学びをバンダ・アチェでの実践につなげていく意思を伝えるべく、準備に励みます。

【イベント告知:バンダ・アチェ研修員による最終発表会】

2017年07月28日(金)

 東松島市は、2004年にスマトラ沖大地震・インド洋津波を経験したインドネシアのバンダ・アチェ市との「相互復興」を進めています。HOPEは、この取り組みの一環として、7月10日から約1ヶ月間、通算12回目となるバンダ・アチェ市からの研修受け入れを実施しました。
 研修の締めくくりとして、今回の研修員、漁師のヤチさんとハスブナさんが、研修で学んだことを報告する機会を設けます。下記の通り最終発表会を開催いたしますので、ぜひ足を運んでいただき、研修員へコメント、激励の言葉等をいただければと思います。みなさまのご参加を心よりお待ち申し上げております。

1. 開催日時
2017年8月2日(水)14:00~16:00

2. 会場
東松島市震災復興伝承館(旧JR野蒜駅:野蒜字北余景56-36)

3. プログラム
① 研修員からの発表
~コーヒーブレイク(アチェコーヒーのふるまい)~
② 質疑応答
③ 古山守夫東松島市副市長よりコメント
④ JICA東北支部 藤井智専任参事よりコメント
⑤ 研修修了証書の授与

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↑うみの杜水族館にて。研修中に下宿先としてお世話になっている大友水産の大友康広さんの写真を見つけて記念撮影。

コミュニティビジネス研修2 第2週目 活動報告

2017年07月28日(金)

東松島市は、2004年にスマトラ沖大地震・インド洋津波を経験したインドネシアのバンダ・アチェ市との「相互復興」を進めています。HOPEは、この取り組みの一環として、7月10日から約1ヶ月間、通算12回目となるバンダ・アチェ市からの研修員受け入れを実施しました。今回、バンダ・アチェ市から東松島へ派遣されたのは、漁師のヤチさんとハスブナさんです。
研修第2週目からは、いよいよ、今回の研修の第一目的である牡蠣養殖の技術習得に向けたプログラムが目白押しとなりました。バンダ・アチェ市ムラクサ地区では、2015年と2016年の東松島での研修で初めて牡蠣養殖を目の当たりにした漁師さんたちが、仲間とグループを結成し、牡蠣養殖の立ち上げにゼロから挑戦しています。もともと牡蠣が好きだったヤチさんとハスブナさんも、新しいことに挑戦してみたいという気持ちから、このグループに加わり、牡蠣養殖の試行に参加しています。彼らはもともとはマグロ漁師ですが、漁に出られないときの収入向上のため、試行錯誤を繰り返してきました。牡蠣の種を原盤に付着させ、育成するための一次養殖場を港の近くに設置し、手のひらサイズまで育てることに成功しています。現在、稚貝をさらに大きくするための次のステップを検討しています。研修ではそのヒントを得るために、阿部晃也さん(奥松島水産)に現場指導をしていただいています。

東名で、牡蠣の稚貝のつくホタテの貝殻を海に入れる「種入れ」の作業を体験させてもらうなかで、ヤチさんが最初に驚いたのは日本の漁師さんの真面目な仕事ぶりでした。「バンダ・アチェでは雨が降ったら作業をやめてしまうことが多いが、日本の漁師さんたちは雨でも晴れでもとことん力を尽くしている。また、年齢層もバンダ・アチェより高いが、みなさんパワフルです!」と報告してくれました。一緒に作業をしながらバンダ・アチェでの牡蠣養殖について

阿部さんにさまざまなアドバイスをいただいた2人は、東名で行われている内湾で浮き球と錨を使って稚貝を育てる方法、育った稚貝を沖に持っていって大きくする「沖出し」を早速バンダ・アチェで実践したいと意欲を燃やしています。

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«↑阿部晃也さん(奥松島水産)による現場指導の様子»

7月19日には、奥松島水産さんの卸し先である松島さかな市場を訪れました。一消費者として商品となった焼き牡蠣を食べてみた2人は、そのサイズの大きさに驚いていました。バンダ・アチェでは、むき牡蠣を炒めるか、カレーにするのがスタンダードです。殻付きの牡蠣を食べる習慣はありませんが、日本のように焼き牡蠣を殻ごと提供してみたら、その目新しさ・面白さからヒットするかもしれないと話していました。

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«↑松島さかな市場にて🐠»

7月22日には、異なる環境での牡蠣養殖の現場を見るために、東松島を飛び出し、石巻の万石浦まで足を延ばしました。牡鹿半島の入り口、佐須浜で牡蠣養殖を営む漁師の須田さんに万石浦の養殖現場と共同加工場を見せていただきました。「種入れ」の際に、一連のホタテの貝殻を吊り下げるように海に入れる東名とは対照的に、海面に沿って寝かせるように配置する万石浦の「横置き」を目の当たりにし、場所によって手法が異なることを知りました。
宮城県漁協石巻地区支所の三浦さんからは、漁協の仕組みや役割のレクチャーを受けました。これに対し、ハスブナさんは、「漁協は、漁業権を管理するだけでなく、貧しい漁師と豊かな漁師の差がつきすぎないように調整するという重要な役割があること、また、共販制度によって販路が安定するというメリットもあることが分かった」と感想を述べていました。

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«↑須田さんの「横置き」の説明を受けるハスブナさん»

牡蠣養殖の他にも、今回の研修期間中に寝泊まりをさせてもらっている浜市の大友水産さんでも、一緒にスズキの漁に連れて行ってもらう機会がありました。魚を獲った後の鮮度維持のための処理、餌となるエビの仕入れ・処理の作業など、研修員2人の本業である漁のレベルアップに役立つ経験をさせていただきました。
第3週は、引き続き牡蠣養殖の研修プログラムを行うとともに、8月2日に予定されている最終発表会に向けた準備をはじめていきます
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«↑下宿先で仲良くさせてもらっている大友水産の 若い漁師さんたちと船上の記念撮影✌»

コミュニティビジネス研修2 第1週目 活動報告

2017年07月21日(金)

東松島市は、2004年のスマトラ沖大地震・インド洋津波を通じて被災した共通の経験を持つインドネシアのバンダ・アチェ市との「相互復興」を進めています。東松島みらいとし機構(HOPE)は、大津波によって被災した2つのまちが協力し、刺激しあって互いの復興と発展を促すことを目指し、2013年より、両市の人的交流を通じた住民主体の相互復興推進プログラム(通称「コミュプロジェクト」)を実施しています。コミュプロジェクトでは、バンダ・アチェ市からの研修員を東松島で受け入れ、研修員が東松島で学んだことをバンダ・アチェに戻ってから、自らのコミュニティで実践するプロセスを支援してきました。
 この取り組みの一環として、本年7月10日~8月8日の約1ヶ月間、通算12回目となるバンダ・アチェ市からの研修員受け入れを行っています。今回、東松島での「コミュニティビジネス研修2」に派遣されたのは、バンダ・アチェ市の漁師さん2名、イブラヒム(ヤチ)さんとハスブナさんです。
 東松島到着後の7月11日、東松島市役所にて渥美巖市長、古山守夫副市長にご挨拶にうかがい、復興政策課の小野寺主任より市の復興まちづくりについてのブリーフィングを受けました。7月13日には、復興政策課の八木課長による市内視察に同行させていただき、震災復興伝承館、野蒜海岸周辺(絆ソーラーパーク、津波監視カメラ等)や鷹来の森防災備蓄倉庫を見学しました。
野蒜が丘のまちづくりの経緯・背景についてお話をうかがい、新しくできたまちを実際に目の当たりにしたハスブナさんは、「山を削って人々が住める場所をつくったことは、本当にすごいと思う。けれども、海の近くに住みたい人もいるのではないかな」と感想を述べていました。研修員の出身地であるバンダ・アチェ市のムラクサ郡では、2004年の大震災で約8割の住民が犠牲になったといわれています。当初、政府は半数の建物が全半壊した沿岸2キロのエリアを一律居住禁止区域に定めましたが、住民たちはもともと住んでいた土地での生活復旧を自ら進めました。これを受け、政府も住民の意向に沿うかたちで住宅再建に焦点を当てたスピード重視の復旧を進め、現在では震災前と同程度の恒久住宅が再建されています。高台の移転団地への定住ではなく、災害リスクの高い沿岸部での生活を継続し、定住意思を強くを持ち続けている住民の多くはハスブナさんのような漁師さんたちです。2つのまちの復興の道のりの違いを改めて実感するきっかけとなりました。

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7/11渥美巖市長表敬

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7/11古山守夫副市長表敬

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7/11 復興政策課ブリーフィング

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7/13 鷹来の森防災備蓄倉庫見学

また、市内の小学校で行われた2つの教育プログラムを見学させてもらいました。
7月12日には、宮野森小学校にて東松島アンテナショップまちんどさんと大友水産さんによる食育プログラムが行われ、漁の様子をドローンで撮影した映像で紹介したり、とれたての魚の名前当てクイズを行う様子を見学しました。
7月18日には、赤井南小学校で行われた命を守る着衣泳教室に参加させてもらい、「浮いて待て」を合言葉に、子供たちと一緒にペットボトルを利用した背浮きに挑戦しました。
 2人は、「子どもたちにとって、机の上で文字を読ませるような方法でなく、体を使い、実践を伴う方法の方がメッセージが伝わりやすく、関心を持ってもらいやすいということがよくわかった」と感心していました。

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7/18 背浮きに挑戦するヤチさん

 第1週目のハイライトは、三連休に行われた市内でのイベントへの参加でした。7月16日に行われたHOPE主催の「イモニウォーク奥松島2017」では、120名弱もの参加者が野蒜・宮戸地区でのスタンプラリーに挑戦し、大盛況となりました。研修員の2人はアチェの食文化の紹介のため、アチェの生活に欠かせないカレーとコーヒーを自ら用意し、参加者へふるまいました。

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7/15 イベント前日のカレーの仕込み。地元で収穫されたじゃがいもなどを利用した野菜カレーを、日本人の好みにあわせて辛さ控えめにつくりました。

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7/15 バンダ・アチェから東松島に持ち帰った漁船の廃材を活用してスタンプラリーのチェックポイントの看板を手づくりしました。看板には、震災前後の写真などを掲示しました。

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7/16 防災盛土の上で現地での独特の淹れ方を披露しながらアチェコーヒーをふるまうヤチさん

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7/16 イモニウォーク参加者とハスブナさんとの記念撮影

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7/17 子どもたちとともに地引網を体験する2人

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7/17 地引網イベントでのコーヒー屋台では、高橋宗也議員も手を貸してくださいました。
 7月17日、野蒜海岸で行われた地引網体験イベントでもアチェコーヒーのふるまいを行いました。2日間コーヒーのふるまいを担当したヤチさんは、「日本とアチェのコーヒーは味が全然違うのに、美味しいと言ってもらえて驚いた。おかわりされる方も多く、嬉しかった」とコメント。ハスブナさんは、「アチェでは自分の職業を人々に伝えようと思う漁師はめったにいない。昔ながらの漁の方法を子どもたちに楽しく伝えるという取り組みは素晴らしい」との感想を述べていました。
 2日連続で地域を盛り上げるためのイベントに参画した2人は、イベントの運営に多くの人が関わり、支えあっている様子に感動したといいます。「日本では、みんな忙しくしていて、普段は人が集まっている様子は見かけないが、イベントのときには、共通の目的に向かって団結力を発揮し、互いの頑張りに敬意を払っていたのが印象的だった」と振り返っていました。
 第2週以降は、いよいよ研修の主目的のひとつである牡蠣養殖の技術・知見の取得に本格的に取り組んでまいります。8月2日には、震災復興伝承館にて、研修での学びをとりまとめ、お世話になっている地域の漁業従事者や市役所の皆さん、地域のみなさんに発表する機会を設ける予定をしています。

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